[見えない存在(一)]
[見えない存在(二)]
[見えない存在(三)]
こんな大失敗に直面した時、あなたならどうする?お酒、ゲーム、それとも、
自殺。僕の場合はホラー本を読む。
古本屋
今日の選んだ本は幽霊船である。
家でふかふかするソファーに座って、PEPSIを飲みながらホラー本を読むのは
最高だ。世の中の失敗だってどうでもいいことではないか。
家
[この本はつまらないなー]
って考えながら、ページを勝手に開いて読みことにした。その時、ある紙が本
の中から、落ちて来た。拾ってみると、
透明人間完全マニュアル
材料:-新しいPEPSI一瓶
やり方:-
1)右手で、PEPSIを持って
2)目を閉めて
3)一口飲んで
4)いない、いない、ばーって言って
5)もう一口飲んで
6)その後は透明人間になるはずです。
って書いてあった。
[こんなバカな宣伝もあるね]
って考えながら、新しく買ったPEPSIを一口飲んだ。そして、
[いない、いない、ばー]
って言って、あの宣伝をバカにした。その時の起きったことだ。僕の手は僕の目
の前に消えてしまった。残ったのは浮かんでいるPEPSIだけだ。慌てて、鏡の前
に見に行って、やっばり、頭も体も消えてしまった。どうすればいいか、
わからないので、急いで、チャットルームに入って、
あなたの発言[Bちゃん、大変だ、僕、透明人間になっじゃだぞ。]
Bちゃん[透明人間って言うのは、僕達みたいな、毎日、家で、チャットする人
にとって、文学的、あるいは、哲学的な言い方だね。ながなが、いい言葉
見つけたぞ。Pちゃん、素晴らしい。]
あなたの発言[違うんだよ。本当に透明人間になっじゃだぞ。頭も体も消えて
しまったぞ。]
Bちゃん[...]
あなたの発言[もし、もし、いるか、どうしればいいか]
Bちゃん[これは簡単だ。今、すぐ、コンピューターを消して、映画でも見に
行けば。現実の世界に戻ろう。これは錯覚だ。錯覚だぞ。インターネットし
すぎるんだぞ。友達だから、お前と話すことをやめる。そうじゃないと、
お前はいつまでも、現実の世界に戻れないんだ。それでは。]
あなたの発言[もし、もし]
Bちゃん[もう、いないよ]
あなたの発言[もし、もし]
Bちゃん[もう、いないって]
そんな目にあった僕は突然ある映画の場面を思い出した。
酔っ払っている主人公が女の友達の部屋に入った。
女[大丈夫]
主人公[ね、ね、この問題、一緒に考えって]
女[何の問題]
主人公[もし、僕が自分の手を切って、この机の上に置いたら、僕と僕の手
だって言えるでしょう]
女[何言ってるの]
主人公[言えるかって聞いてるの]
女[言える、言える]
主人公[もし、僕が自分の足を切って、この机の上に置いたら、僕と僕の足
だっても言えるでしょう]
女[言える、言える]
主人公[でもね、もし、僕が自分の頭を切って、この机の上に置いたら、
どう言えばいいの。僕と僕の頭。それとも、僕と僕の体。ね、ね、どっち]
でも、今の僕は、僕さえ言えない状態になってしまったんだ。
つづく
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