[この瓶、あなたのでしょう]


団地(金曜日,夜,2時)

残業、酒、家。これは毎日の順番だ。今日もいつもとお同じ、酒をハッピーライン まで飲んで家に帰ることになった。階段を上ろうとする僕に

[ちょっと、]

と、誰がに呼ばれて、僕が振り向くと、五十くらい、太った女が立っている。

僕[何でしょうか]
女[この瓶、あなたのでしょう]

と聞いた僕はやっと、彼女の右手にグラス製ビール瓶を持っていることが気付いた。

僕[違います]

と返事した僕に、彼女が大きな声で

女[ちゃんと見てないのに、どうして自分のではないことがわかるんですか]
僕[グラスの瓶は危ないので、買わないようにしたからだ。]
女[危ないか...危ないねー...]

と言いながら、去って行った。


(土曜日、朝)

朝ご飯を食べている僕に

妻[最近、この団地で、お化け出たんだ。]
僕[何のお化け?]
妻[女で、グラス製ビール瓶を持って、会う人にこれは、あなたのでしょうって聞く んだって]
僕[これは、だだ、変な人じゃないか]
妻[違うよ、先週、広沢克子って言う人は団地の中に歩いてる時、上からビール瓶 が落ちてきて、頭に当たったんだ。最初は重体だったが...]

と妻がため息をついた。

僕[五十くらい、太った女]
妻[そう、そう...どうして知てるの...まさか...いつ?]
僕[昨日]
妻[だから、何回も言ったんでしょう。早く帰るって]

その後は文句の時間になってしまった。


(次の土曜日、朝)

僕[例のお化け、どうなった?]
妻[出なくなった]
僕[どうして]
妻[持ち主を見つけた...かも]
僕[...]

おらり

ハッピーライン(happly line)
酒を続く飲んで、ある量になると吐くことになってしまうでしょう。この量を線 に想像してください。この線が越すと吐くのだが、できるだけ近く行って、越さ ないようにすると...ははは。でも、この線は人それぞれ違うから、あなたも自 分のハッピーラインを探してみれば。

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